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愛知県立大学

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県大シーズ

非接触生体情報センサとIoT

神谷 幸宏 准教授
(カミヤ ユキヒロ)
情報科学部 情報科学科

研究シーズ

人や動物の体に何もつけないで、電波を使って離れたところから呼吸や心拍をモニタリングする技術を研究しています。これを機械に応用すると、機械にセンサをつけなくても、動きや振動をモニタリングできる可能性があります。私は、信号処理を工夫することによって、これまでにない新しい応用を開拓しています。たとえば、1台のセンサで複数の人を同時に監視する技術や、従来にくらべ非常に簡単に呼吸?心拍を推定する信号処理などを提案しました。この方法を、これまで、人や動物に対して実験を重ね、知見を蓄積しています。これにより、医療?介護はもとより、自動車の自動運転や畜産業などにもIoT を普及させ、効率化を進めるきっかけとなることが目標です。
また、こうしたモニタリングのデータを収集するためのセンサネットワーク技術の研究も、併せて進めています。

研究内容?課題

私は、ワイヤレス通信用信号処理技術の研究に20年にわたって従事してきました。その成果を、ワイヤレス通信と同様に電波を使う生体計測技術に応用することで、斬新なアイデアを提案しています。特徴として(1)きわめて簡単で、(2) 複数の人?動物を同時に計測でき、(3) 心拍?呼吸の瞬時的変化を掲出でき、(4) 心拍?呼吸だけでなく、測定対象の方向も同時に検出できること、などの点があります。

研究キーワード

IoT 非接触生体センサ 農業のIoT

研究者になるきっかけは?

私は,学校の勉強が得意ではなかったので,「研究者」となるとは夢にも思いませんでした。いろいろなきっかけから,結果的にそうなったというのが本当のところです。人生には予想しない意外な展開があり,それもまた楽しいものです。

研究内容を大学での教育や、地域?社会にどのように還元していますか?

研究成果を,地元の企業や他の研究機関との共同研究に広がるよう,積極的に展開を進めています。とくにテクノロジーは純粋な学問というより,将来の夢の実現や,現在ある問題の解決に役立つかが重要です。そのために,1人で研究する段階も重要ですが,その先の展開もとても大切だと考えています。

学生や高校生にひとこと!

今できることから将来を考えるのではなく,今できなくても将来やりたいことを実現する方法を考えましょう。

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