社会福祉学科Department of Welfare Science
将来について
社会福祉士資格や精神保健福祉士資格を活かし、福祉職、公務員を中心に多様な領域で活躍
2017年度から2019年度の卒業生の進路はグラフの通りです。全体の約3割が公務員(国家公務員を含む自治体職員)として就職しており、社会福祉法人職員(社会福祉協議会や社会福祉施設)が約2割、医療機関職員(医療機関内の社会福祉職)が約1割、企業等が約4割となっています。また、公務員の約3割は福祉職(専門職)として採用されています。さらに、公務員も含めた社会福祉?医療に関わる職種は5割を超えており、多くが在学中に取得した社会福祉士資格や精神保健福祉士資格を活かして対人援助職として活躍しています。社会福祉士および精神保健福祉士の国家試験の合格率は高く、2019年度は愛知県内で1位(受験者10人以上の保健福祉系大学ルートの分類上)となっています。就職地域としては、愛知県を中心に東海三県に就職する人が多くを占めています。
主な就職先(過去3年間)
就職先の詳細はこちらより
卒業生からのメッセージ
S. I. さん
総合心療センターひながPSW(精神保健福祉士)
何かのきっかけになる
私は、精神科病院で相談員として働いています。患者さん、ご家族、他機関の方々と話をし、患者さん自身が望む生活が送れるよう支援をしています。福祉サービスの紹介、障害年金の説明、他機関との相談、調整等が主な業務です。私が関わったからと言って、患者さんの人生が劇的に良くなることはありません。ですが、些細なことでも、少しでも良い方向に向かうきっかけになればいいなと思っています。そのために、日々考え、悩み反省しながら支援をしています。そして、それ以上の笑顔や元気を患者さんからもらいながら過ごしています。
人と関わっていると、知識以上に感じ考えることの大事さを痛感します。大学生の間は、様々な背景を持つ方々に出会うことが出来ます。授業ではとことん考え、自分以外の意見を沢山知ることが出来ます。感じ考えるには、これ以上ない環境です。
色々な経験をし、沢山の方と話をし、社会人になる前の貴重な時間を過ごして下さい。
K. R. さん
市役所
積極的な学びは自分の力に代わる
私は現在、公務員として保育施設の運営にかかわる業務をしています。主に、国や市の基準に則り保育施設が適切に運営されているか実地で調査し、陰ながら子どもたちが安心?安全に過ごせるお手伝いをしています。街で散歩をしている保育園児を見かけると、この日常を護るために頑張って働いているのだなと誇らしく思います。
生活保護のケースワーカーになりたくて入庁しましたが、希望した部署に所属することはできませんでした。保育分野の知識もなく適切に業務を遂行できるか不安でしたが大学の講義、ゼミ活動での学会発表、実習での学びが私を助けてくれました。大学では、講義だけでなくさまざまな学びの機会があります。その機会を逃さずどんなことにも積極的に行動し、学んでください。その学びは必ず自分の力に代わります。
M. T. さん
児童発達支援センター児童指導員
たくさんの出会いに支えられて
私は今、児童指導員として、児童発達支援センターで働いています。様々な障がいを抱える子どもたちとの関わりに悩むこともありますが、子どもの成長を近くで感じ、日々親御さんと喜びあえること、そして子どもたちの元気と笑顔に、やりがいを感じています。
私は、大学のゼミで卒業生のお話を聞いたり、様々な施設へ訪問したりする中で児童発達支援センターというものを知り、この仕事に出会いました。現場で活躍されている先輩方の姿や声は、就職先を決める中でとても大きなものでした。また、それぞれの現場で活躍している、共に学んだ仲間達とは今も連絡を取り合い、悩みや思いを共有しており、今の私の支えになっています。
ぜひ、4年間でたくさんの人と出会い、素敵な仲間を見つけてください。その存在が、大きな力になると思います。
K. M. さん
名古屋市北区役所保健福祉センター福祉部
将来の自分の糧
様々な生活歴を持つ、幅広い年齢層の方々と関わっています。
感謝の言葉をかけてもらった時は嬉しいです。しかし、法律や制度をなかなか納得してもらえない時、自分の考えがうまく伝わらない時など、関わり方に悩む時の方が多いです。
その時に、ゼミの先生がおっしゃっていた「相手の立場に立って考える」という言葉を思い出します。相手の立場に立って考え、理解してもらえる話し方を心掛けています。
先生方からは、知識だけでなく接し方や考え方も教えてもらいました。それが悩んだ時の解決の糸口であり、自分の糧となっています。
皆さんも愛知県立大学で学び、将来の自分の糧を得てください。
Y. Y. さん
障害者職業センター 障害者職業カウンセラー
将来につながる大学での学び
大学での4年間で、社会福祉や精神保健福祉に関わる歴史を学び、当事者の言葉を聴き、そこにある問題を想像し、必要な支援について考えました。大学での一つひとつの経験が現在の自分につながっています。
現在は地域にある障害者職業センターで、主に一般就労を目指している方に対し、関係機関と連携して支援をしています。相談内容は様々であるため、まずはご本人の希望を聴くことを大切にしています。また、必要に応じて情報提供ができるよう、制度、雇用情勢、地域の関係機関等について日々勉強をしています。壁にぶち当たるときはありますが、マイナスに考えるだけでなく、目の前の事実を見つめ、次の行動を考えようと心がけることができるのは大学での学びや経験があるからだと思っています。
大学で学んだこと、出会った人は、これから先の将来の自分も助けてくれます。ぜひ、講義やゼミ、実習、フィールドワーク等の一つひとつを大切にして、自分にとって充実した学生生活を送ってください。